おはようございます(笑、JOKER宮田です。
さて、今日のお話はどんな話しをしましょう。
最近はSNSで嘘や本当の話しも混ざりながら、
芸能人の神対応なる記事をちょくちょく見かけます。
もしかしたら、
この記事を読んでいる貴方が未来に売れっ子となった時に、
ファンや一般の方々から様々な対応を迫られることになります。
そんな時に備えて。
今日は、
「芸能人のファン対応」お話しをしましょう。
基本的に、売れっ子となった時には、
様々な混乱や面倒がかからないように、
プライベートや移動中では少なからず変装をします。
帽子にマスク、サングラス、メガネ。。などが基本です。
冬だと比較的、変装がしやすいですが、それでも限界があります。
中にはカツラを被る人も居ます。
それでも飲食店や空港、新幹線、路上。。
などでバレることの方が多い気がします。。
お店選びも大変です。
CMスポンサーのライバル商品など手に取ることも出来ませんし、
入ったお店で勝手に
「タレントの●●●さんが来ました!」など宣伝に使われることもあります。
そうした後処理も事務所が行ったりします。。
・・
”活躍が目立った方” が芸能人としての成功者なのに、
プライベートは・・極力目立ちたくない。
でも、全く気付かれないのも寂しいな・・・。
が、本音の芸能人が多いと思います。
では、
僕のマネージャーとして体験した過去の小話。。
某売れっ子な男性タレントと飛行機に乗りまして、地方空港に到着しました。
到着ロビーからタクシー乗り場へ向かう途中に
おば様集団に見つかりました。
まぁ。すごい。
地方のおば様は迫力ありますね。。
その集団のうち1名のおば様が一歩前に出て来まして、
唐突に
「あんたのファンなんだから!サインしてよ!」
と、
バタバタとバックの中に手を入れて何やら探しております。
そして、
バックの中から出て来たのは、小さなレシートでした。
その裏を向けて、
「ここにサインしてよ!」
(レシート裏なんてウルトラ失礼です)
(うわ!マジか!? レシートでた・・な心境です)
まぁ。なんとも・・・
おば様は当然にも悪びれることなく、芸能人なら当然でしょ?
と、いう態度でした。
これには、いつも笑顔でファン対応をしている某男性タレントもさすがに困ってしまいます。
そこで僕の仕事です。。
僕はおば様にこう言いました。
「●●●のファンとして、いつも応援ありがとうございます。しかし、レシートの裏は誰に対してでも余りにも失礼かと思いまして、他に書かせて頂けるものがあれば代えていただけますか?」
おば様からの返事は
「ファンから出されたものにサイン出来ないタレントなんて、もう応援するのやめる。」
と、納得いかない様子です。。
(そもそもタレントの名前すら覚えて無い自称ファンです。)
しかし。。
タレントに公共の場でトラブルを起こさせる訳にはいきません。
僕はこう続けます。
「クシャクシャした捨てる前のレシートを広げてまで応援しているタレントにサインを書かせるのもファンとして信じ難い行為ですし、レシートの裏ですと、この太いマジックでは書ききれません。
ファンにはサインを今後も大切にしてて欲しいという想いもありますので、他のものであれば喜んで書かせて頂きます。」
おば様は、それでも粘ります。
「これしか無いのよ!ちゃんと大切にするから!」
困りました。。
僕のバッグにも色紙などが入ってなく、
某タレントに目で「僕も持ってません、困りましたね」的な合図をしました。
そこで某男性タレントが良対応をします。
(困った時の対応プラン的なものです。)
某タレントは、おば様集団に対して
「では、皆さん一緒に写真を撮りましょう。誰かカメラ持ってます?」
僕は直ぐに言いました、
「●●●さん、写真は事務所でNGなのですが・・」
某タレントも慣れていますので、
「宮ちゃん、今回は特例だよ。時間がなくないので急ごう」
すると、
ゴネてたおば様も笑顔になり、
ちゃっかりタレントの隣ポジションでポーズをとりまして、笑顔で去っていきました。
そんなこんなで、
空港の一箇所に1分以上も留まってしまった結果。。
案の定、人だかりができていました。。
それぞれに、サインや握手、写真撮影などの対応をしまして、
更に増えそうな気配のタイミングで、
僕が大きな声で言います。
「●●●さん、間に合いませんよ!」
(まぁ、間に合うのですが・・本当に時間がないこともあります)
そして、ようやくタクシーに乗り込みました。。
体験談の一例は以上です。。
・・・。
こんなことが、公共の場では少なくありません。
主要空港には、予め混雑が予想される時期などは電話して
「裏動線」という一般の方が通れないルートを事前予約したりします。
スタッフが多い時はタレントをスタッフ達で囲んで守ることもします。
TVなどで映らない所でもタレントはタレントなので、
プライベート時間は本当に限られています。
周囲の方に危険が無いよう、タレント自身も混雑は避けたがります。
そうした理由から冷たく映ることもあるかも知れませんが、
タレントは皆んな冷たい対応をしたい訳ではありません。
その人だかりで関係ない方が怪我などされては困ります。
ですので、本能からか「近寄らないでオーラ」が備わります。笑
場所も、危険も無く時間まで余裕があれば、出来る限りのファン対応をしたいタレントの方が圧倒的に多いと思います。
でも、出来ない。
事務所としては、
タレントの価値を守れる(安売りに見えない)範囲で、
大切なファンに応援を続けてもらえるような対応をして欲しいという関係でいたいと考えています。
芸能界での活躍を目指されている方々は、
SNSの神対応話しなども参考にしながら、売れた時にどれだけ対応が出来るのか。。
その時に、僕の記事を思い出して下さい。
したくても、出来ないんです。。
では、今日はこんな話しでした。